北風と偏西風

ウユニ湖には死ぬまでに行きたい今日この頃。 音楽・漫画・小説・映画・将棋・(妄想)旅行など。 将棋は振り飛車党になりたかったが、捌けないので右四間飛車を愛用中。 ※本ブログは気象情報をお伝えするブログでないです。紛らわしくてスミマセン。

劇場鑑賞

『天空の蜂』:何かを許すということ4

堤幸彦作品と言えば『20世紀少年』の悪夢がありますが、今作は面白かったですよ。

原発テロの危険性を問題提起する作品なので、
原発反対色の強いイデオロギーが充満した作品になるかもと思っていましたが、
比較的公平な描き方をしていた事を評価したい。
(アンチを作らない商業的な目的でもあると思いますが・・)


多層化された登場人物の側面・内面も2時間15分でしっかり描かれており、話運び的にもほぼ満足でした。


ただ、この手の話はどうしても突っ込みどころ目につき易く、減点方式の見方だと楽しめないかもしれません。

犯行へ駆り立てた犯人の動機も微妙だし、ヘリを盗まれるセキュリティーの甘さや序盤の演出なども言いたいことは無い訳ではない。
(そして一番笑ったのが車を崖に落として自殺しようとする人間がしっかりシートベルトをしていたシーン・・そして減速しながらカーブを曲がって下っていく・・)


映画って減点形式よりも加点方式で観るほうが圧倒的に楽しめると思います。
私は20代中盤まで減点方式の見方しかできなかったので、当時の自分が観たら酷評していたかもしれません。

でもそんな事を言い出すと、結局楽しめなくなるんですよね。
映画が好きなのか嫌いなのかさえも分からなくなります。


悪い所は目を瞑り、良い所を評価する。寛容な精神が必要だと気付きました。


今回は何と言っても終盤にかけての映像表現でしょう。
これは迫力がありました。
こういった映像技術はハリウッドの足元にも及ばないと思っていましたが、日本映画頑張っているなと思わせる内容でした。



許すこと。
これって、恋愛や友人・職場の人などに対する人間関係にも言える事だと思います。

私もこの作品を持って『20世紀少年』という史上稀に見る駄作を作り上げた堤幸彦監督を許すことにしました。


そして身も蓋もない事を言ってしまえば、
このお話の主人公及び犯人は寛容な精神が足りなかったと思いますね。




いや、、面白かったですよ。本当に。


 
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『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』:スタント無しでやってるんだぜ。それ。4

トム・クルーズのフルネームはトーマス・クルーズ・メイポーザー4世 。
これマメな。(ウィキペディア調べ)


ミッションインポッシブルシリーズ5作目になるとそれ程、目新しさはもなく観る人によってはまたか・・・と思うかもしれない。
だが、それがいい。

この手の作品は作り手の腕次第では凡用でつまらない作品になりがちだが、序盤の飛行機アクションで一気に引きこまれた。

「ペイジードアを早く開けろ!」と私も心の中叫び、いきなり手に汗握る終始ハラハラっぷり。
中盤・終盤と中だるみせず十分楽しめました。

時間が経ちすぎて前作以前の話をほとんど忘れていたので、話の中盤までIMFのことを本気で国際通貨基金の事を言っていると思っていました。


見所といえばやっぱりバイクシーン。
バイク愛好家の私にとってノーヘルで爆走する交通ルールも守れないトムたちに怒りを覚えましたが、
迫力のある映像でした。
途中、車体を傾け過ぎて膝を擦って「熱っ!」ってなるシーンがあったがあれ、何なんでしょう。
笑っていいところですよね?



観ようかどうか迷っている方へ
こんな人にオススメします。

  • 世界をまたにかける仕事をしている。またはしてみたい。
  • 上司・クライアントから不条理な要求を突きつけられたことがある。または突きつける側。
  • やられた相手には同じ事をやり返したい。
  • 純粋に映画を楽しみたい。

こんな人にはオススメしません。
  • 溺れて生死の境を彷徨った人。(途中水中で溺れるシーンはトラウマを呼び起こす可能性があるため)
  •  そもそも映画嫌いな人。


まぁ、映画がそこそこ好きなら楽しめるはずです。


   
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『ジュラシックワールド』:ザラの悲劇5

もう、かれこれ4作目っていうのに人類は学習しないですよね。


原発反対派がの人がこの映画を観て感想を述べるとすると、こんな感じでしょうか?

『叡智の限界に挑む人類の蛮行。いずれ科学は人間を滅ぼす。
そう、原子力開発と同様に人間の力ではいずれ手に負えなくなる時が来る。
この映画は人類に向けた科学への警鐘だ!』


無茶な科学技術の応用は人類を滅ぼす事には概ね同意ですが、これはあり得ないでしょう。
安全面がガバガバですやん。
ヒロインのクレアでしたっけ「これ以上ない安全よ」みたいなことがよくもまぁ言えたもんですね。


細かい所は色々あって話的にも本当にお決まりの展開でしたが、やはり面白かったです。

襲い来る恐竜のドキドキ感や、緩い笑いなどが随所に散りばめられて最後まで飽きませんでした。

ハリウッドのエンターテイメントはこうあるべきだというまさしく教科書的な内容でした。
(強引な恋愛展開も含めて・・あのキスは一体何だったんだ?)


そして今回の見所は恐竜VS恐竜のバトル
ティラノサウルスとインドミナス・レックスとヴェロキラトプルの三つ巴の恐竜プロレス。
ゴジラシリーズを彷彿とさせる展開。

第4の刺客、モササウルスさんがおいしいところを持っていくが胸熱な展開でした。



 この夏は大作が目白押しですが、
 『ジュラシックワールド』は観て損はない作品です。

ザラという子守を任されたために悲劇的な扱いを受ける人を同情するために観るだけでもいいでしょう。

前作を知らなくても、全く問題無いですよ。 



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