《あらすじ》
ブラジル、リオデジャネイロ郊外。
ゴミを拾って生活している3人の少年は、ある日ゴミ山の中でひとつのサイフを拾う。そのサイフには世界を震撼させる重大な秘密が隠されていた。警察はサイフの大捜索を開始し、街は大混乱に陥ってしまう。しかし少年たちは自らの信じる“正しい道"を進むべく、サイフに隠された謎を解き明かす決心をする─―。
ブラジルが舞台の作品なので、本当はリオ五輪の開催時期に借りて観ようと思っていた作品ですが、近所ツタヤでは見つけることが出来ませんでした。
そして先日サスペンスのコーナーを物色していると偶然発見!
いや、これサスペンスじゃないでしょ・・
サスペンス要素はなくはないがドラマとかヒューマンものに位置すると思います。
テーマはブラジルの貧困と政治の腐敗。
主人公はスラムで暮らす少年。
ひょんな事がきっかけてある重大な事件に巻き込まれます。
ゴミ山を漁る人々やスラム街の様子。
なかなかリアルに描かれて作品にグイグイ惹きこまれました。
結果としては観て損はない作品と思いましたが、
言いたいことは無くはないといった所が正直な感想。
まず、スラムの子どもたちが頭良すぎる点が挙げられるでしょう。
ほとんど教養のないスラムの少年が暗号をスラスラ解いていきます。
『スラムドックミリオネア』みたいに理由付けが、作中で行われていれば良かったのですがそれもなし。
謎の知能の高さに驚かされます。
次に墓で隠れていた女の子はずっとそこにいたのか問題があります。
父親の死後そこに隠れていたとすると随分時間が経ってしまうが服も汚れていませんでした。
ボーイミーツガール要素を終盤ぶっ込んだ感じがどうしても否めませんでした。
そして何と言っても、この映画はハッピーエンドで無理やり終わる点。
少年たちの勇気によって政治の腐敗に終止符が打たれ、
少年たちは得た大金をスラムの住人に富を分配しつつ、スラムを脱します。
そして静かな漁村で幸せに暮らしてメデタシメデタシというのが本作のラスト・・
んな訳あるかい!!
リアルなら、悪役を躊躇せず銃で殺してムショ送りで人生のエンディングですよ。
いや、それ以前に(以下略)・・・・
細かい話は置いといて希望のある話に変わりはないです。
平然と無賃乗車する姿。
大人たちを出し抜く姿。
そりゃブラジルサッカー強いわと思いました。
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